九段坂総合法律事務所弁護士白井 裕造

「弁護士＝難しい法律の専門知識を並べ、理屈っぽくて偉そうな人」もしかしたら、そんなイメージを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。でも、私が目指す弁護士像はその対極にあります。弁護士の仕事は、依頼者とともに歩んでいくこと。難しい専門用語こそ、できるだけ平易な言葉でわかりやすく説明すること。そう心がけています。誤解や勘違いをできるだけ減らし、依頼者から離れることなく、最後まで寄り添い走りつづけます。

常に大きな悩みを抱える依頼者と同じ目線に立って、向き合うことを心がけています。「こんなこと、相談してもいいの？」と迷うような悩みから、ぜひ相談してください。どんなことでも相談しやすい弁護士でありたい。あらゆる悩みを持つ人たちの駆け込み寺のような存在になりたい。そんな理想を抱いています。まっすぐと目を見てお話を聞かせてください。

弁護士にとって、依頼者の想いに共感することは非常に大事なことです。しかし、それが最良の弁護になるとは限りません。共感するあまり、弁護士が依頼者に感情移入をしすぎてしまうと、客観的な立場から物事を捉えることができなくなってしまうからです。当然のことではありますが、想いに流されることなく、事実を正確に把握した上でフラットな目線で助言することを心がけています。

裁判で勝つことは弁護士の役目のひとつですが、それ以上に大事にしていることがあります。それは依頼者にとって「意味のある裁判」にすることです。以前、全力を尽くしましたが結果として負けてしまった裁判がありました。力がおよばなかった結果に対して、どんな想いを口にされるものかと思っていたところ、「あなたに頼んで良かった」と言っていただけたことがありました。勝っても負けても、依頼者から感謝していただけるような弁護をめざします。

ひとつだけ、相談に来られる方にお願いしたいことがあります。それは、ありのままを聞かせてほしいということです。相談する内容のなかには、きっと話しづらいことや、事実をそのまま伝えたくないこともあると思います。しかし、どんなことにも酌むべき事情はかならずあります。より良い弁護をするためにお互いに飾ることなく、正直に向き合えたら、と考えています。